イタリア・ペルージャのバレーボール試合観戦 一人旅
パリオリンピックを見て以来、バレーボールにすっかり魅了されてしまいました。
バスケットボールとバレーボールどっちがやりたいか?と質問されたら学生の時はバスケットボールを選択しました。バレーボールは相手から打ち込まれるボールが怖い。今問われたらためらいなくバレーボールといいます。それ程、今回のパリオリンピックを見てバレーボールの楽しさ、チームプレーの素晴らしさの虜になったからです。。
石川祐希選手がイタリア・ペルージャに入団。日本でもペルージャの試合を放映する事を知り、早速有料チャンネルを契約しました。イタリアで18時の試合は日本では深夜に放映します。しかも月曜日の朝。録画をしながらその時間に起きて見て仕事に行く。毎週なので結構過酷なスケジュールでしたね。楽しんでいましたが!!
そんな生活をしていたからでしょうか、今まで罹ったことのないコロナにかかり帯状疱疹AND帯状疱疹後神経痛になり、でもペルージャの試合をイタリアで見たい、その思いでかなりの回復力でした。2024年12月始めにペルージャへ行く決心をしました。
どうしたらペルージャの試合が見ることが出来るか?
一人旅なんてしたことがない。それでも行きたい気持ちは収まらず、ネット検索をして、パーパスジャパンさんに行きつきました。
早速お電話をさせて頂きました(その時はまだ心の準備が出来ていないままでした)
そんな不安な気持ちと行動がバラバラ。行くなら2月の試合が見たい・・2024/25シーズンは3月1週目まで。まずは2月で切れるパスポートの更新。取り敢えずやるべき事を進ませないと・・・
家族には相談というよりは、行きたいなあ~の数日後には、行くからに変更。
娘はとても心配をしていましたが「行きたい時に行かないで後で後悔して欲しくないから、やっぱり行って来て、絶対に日本から行く人がいるから声を掛けるんだよ」初めての一人旅。背中を押されて決心。一抹の不安はありましたが、女は度胸???
羽田へ出発です
パーパスジャパンさんから、イタリア・ペルージャの旅6日間というスケジュールを頂いていましたので、これを頼りに書かれている通り忠実にしたら大丈夫。大変ありがたかった。さて搭乗です。エミレーツ航空の席はパーパスジャパンさんがすべて通路側を取って下さっており、助かりました。
機内食は、YouTubeで見ていた通り、メインディッシュ、パン、フルーツまたはサラダ、クラッカー、チーズ、本日のスイーツ、可愛らしい水のペットボトル、その他に飲み物。食べきれないお菓子類はお持ち帰りbag in!(お腹が空いた時用に)
飛行機ではよく眠れないという話を聞いていましたが、一人旅行の準備で疲れていたのでグッスリでした。
さて、ドバイへ着き、ローマ行に乗継です。ドバイ空港はモニターに解りやすく時間と行先とゲートが表示されますので、困ることはありませんでした。
しかし、手荷物検査で問題が起こりました。
大きな犬の写真をホーム画面にしていたiPhoneが手荷物検査で引掛り没収されました。カゴにポンと入れたことが間違いのもとでした。Google翻訳の出番です。必死に訴えて返して頂きました。未だに没収の理由がなぜなのか?判りません。それ以来、手荷物検査の時はバッグの中にiPhoneは入れる事にしました。
さて、その後は何事もなくローマ(フィウミチーノ)空港に無事到着。
ローマ空港発ペルージャ行きバス乗り場。ここも、パーパスジャパンさんから写真付きの案内を頂きましたので無事到着。早く着いたので何処にバスが止まるのかなとウロウロしていたところ、どこの国の方か分かりませんが若い男性が自分はナポリ行だからこのバスに乗るけど、私のチケットをみてペルージャ行バスはここに来るよと教えてくれました。
決して共通語で話していたわけではありませんが、何となく解るものですね!!娘からは優しい外国人には気を付けてねと言われていたけど、問題なかったです。親切が嬉しかったです。
彼とペルージャを連呼していたので、日本からのペルージャ観戦の方が声を掛けて下さいました。ホッと一安心。無事バスに乗り外の景色を見ていると、日本でもこんな景色があるなと思いながら~。
ただ、日本では見た事のない木がいっぱい立ち並んでいました。写真を撮りたかったのですが、結構バスが速くてタイミングよく撮れませんでした。※日本に帰ってきてから調べたところ、糸杉だと分かりました。イタリア・イトスギはイタリアを始めとした地中海地域に生息しているそうです。ゴッホ絵画「糸杉と星の見える道(夜のプロバンスの田舎道)」に描かれていました。
今になって、写真を撮っておけば良かったと後悔。
無事ペルージャのバスステーションへ到着
ペルージャ1日目です:
ペルージャバステーションからホテル(シーナプルファニ)までは、エスカレータと坂道、階段を登りました。ホテルには日本語が話せる男性がお迎えをしてくださいました。ホッとしました(日本語の解る人がいる)。その日は、夕飯も食べてきていますので、シャワーを浴びてゆっくりしました。
ペルージャ2日目です:
朝食はビュッフェでした。カプチーノ、クロワッサン、ベーコン、肉、スクランブルエッグ、果物、野菜、飲み物はジュース、ワイン等もありました。日本では水が基本ですが、イタリアにはナチュラルな水(ノンガス)と炭酸水(コンガス))がありました。レストランでも聞かれるようです。
ところ変われば人だけでなく食べ物飲み物も新しい出会いがあり、楽しいです。
この日午前中は昨日ローマ空港で声をかけて下さった方お二人(AさんBさんとします)と行動を共にすることになりました。まずは、ミニメトロに乗る練習を兼ねてPala Barton Energy(ペルージャスタジアム)へ向かい、ここで明日夢にまで見たペルージャの試合を見る事が出来ると思うと感慨深いものがありました。
帰りは、アリーナの近くのスーパーマーケットを見学。その後は、山の頂上にあるホテルへと向かい歩きました。途中、スーパーCOOPで私は大きな水とワインを買い、お二人もそれぞれに買い物をされて、荷物を持ちながらホテルへと向かいました。遠かった、買ったものが重たかったです。汗だくになりながらホテルまで頑張り、私はすぐシャワーを浴びました。
Aさんが朗報とご飯を持って来てくださいました。朗報とは、午後4時頃練習を見る事が出来るけど、どうしますか?行く行くと即答。急いで行く準備をして、頂いたご飯を頂きました。美味しかったです。ご馳走様でした。
ミニメトロに乗り再度Pala Barton Energyへ!まじかに見ることが出来、感無量です。
Bさんが調べて下さったとの事、ありがとうございます。
またミニメトロに乗り帰りました。ペルージャは、傾斜の町しかも町の中心が一番上なのでこのケーブルカーの様に小さな箱型の乗り物が最適なんでしょう。自動運転、待ち時間なし。最高です。
ペルージャ3日目です:
※念願の試合の日です
試合の日と言う事ですが、Bさんからの情報で練習は午前午後とあると知りました。想像もしなかった練習を3回見ることが出来る。最高!!うれしい!!
目の前には石川選手をはじめペルージャの選手がいます。番号と選手の名前を憶えてきました。あの選手がいるこの選手がいる。そして厳しくもあり優しいアンジェロ・ロレンツェッティ監督がいます。石川選手が一番初めにオファーを受けて行ったイタリアでのチーム(モデナ)の監督です。当時の映像を見ると泣けてきます。いつも、どこでも可愛がられている。
さて、サーブの練習が始まりました。石川選手のサーブ、真正面から見るのは初めてです。(テレビではいつも横からなので)
※石川選手が放ったサーブがカーブしていました。サーブは課題の一つと石川選手本人も言っていましたが、凄いですね。ひとつひとつ課題を克服しています。本当に頑張っている。凄い凄い!!
練習が終わり一旦外へ!!
試合が始まります。私の席は一番前で応援団の直ぐに近くでした。これまた応援団が凄い。大盛り上がり。マイク片手にずっと歌っている。今でも耳から離れません。皆グッズ売り場に押しかけています。試合始まるよと内心思いながら、私もグッズ売り場に行きたいけど、混んでいるのと行くタイミングが解らない・・・・・
石川選手、スタメン出場。がんばれー
大活躍です。応援団も石川選手が活躍すると、いっそうテンションが上がり大騒ぎです。応援団も観戦者も皆が石川選手の大ファンなんですね。
そして、試合のコートチェンジが行われるタイミングで、隣の女の子がグッズを買いに行ったので私も行きました。既に余り残っていなかったです。でもペルージャのTシャツと石川選手のTシャツを買うことが出来ました。席に戻ると、彼女が声を掛けてくれました。「買えた?祐希?」私も「うんうん」と言って買ったTシャツを見せました。またまた言葉の通じない友達が出来ました。楽しい時間が共有できた瞬間でした。
試合は、ペルージャが勝ちました、良かった!!!!!!
楽しい時間はあっという間ですね!!私はこの時間のために、今イタリアに居るんだと、実感。
ホテルに戻り、帰りに買って来たピザを食べながら、ひとりでワインを飲みながら「おめでとう」
一人祝杯!!
ペルージャお別れの日です
今回の目標はペルージャの試合を見る事だったので大満足でした。
いろいろな人との出会いがあり、観光はしていませんが有意義な時間を過ごすことが出来ました。
朝、目が覚めた時、雨が降っていましたし、今日はまた一人旅!!チョット、感傷的!!
朝食をとり部屋に戻りテレビをつけてボーとしていると、昨日のバレーボールのニュースを見ることが出来ました。日本でのニュースは明日かな?なんて思いつつ(ビデオ、チャンと撮れているよね)
雨が降っていたので、タクシーを呼んでもらって、バスステーションへ向かいました。
本来であれば、ここで締めくくりたいところですが、今回のこの旅行でもう一つ人との出会いがありました。
それはローマ空港へ向かうバスの中から始まりローマ空港でのお話です。
ローマ空港から来る時は空いていましたが、ローマ空港へ向かうバスはとても混んでいました。
その中に付き添いの方に付き添われて乗って来た女性がいました。隣には座りませんでしたが、付き添いの方も乗っているものと思っていました。しかしローマ空港に着いたとき、他の乗客はみんな降りましたが私は何となく気になって、最後に降りようと思っていました。彼女は座ったまま降りようとしません。バスの運転手さんは降りた皆さんの荷物を出したりしていました。
日本の方のようでしたので、日本語通じると思い「大丈夫ですか」と声を掛けましたがハッキリとした言葉は貰えませんでした。「降りられますか?荷物持ちましょうか?」と声を掛けて荷物を持って先に降りました。そこへ戻った運転手さんが気づかれて彼女を降ろしてくださいました。運転手さんはそのままバスを発車して行ってしまい、さて私も託されても困るよと思いながらも、そこに放って行く訳にもいかなしなぁー。
幸いローマ空港チェックインは17:50なので時間はあるし、取り敢えず引き取ってくださるところを探すことにしました。とはいえ、イタリア語の解らない私です。彼女には「面倒をみてくれる人は来ないのか?」「電話番号は解らないのか」訪ねましたが、埒が明かないし空港の外は風が強く寒いので取り敢えず空港の中に連れて入りました。彼女は足が不自由でした。イタリア語を話せるようなのですが、説明が出来ないようでした。
結局インフォメーションセンターまで連れて行き、私がGoogle翻訳で面倒見てくれるところはないかと聞いたところ、指差してどこか向こうにあるらしい事を不愛想に言われました。
彼女を連れては探せないので、チョット不安なんですが、椅子に座らせてここを動かないように伝え探しに行く事に!!
それらしいPRMと書かれたところに、空港外で座っているときに通りすがる人を見ては「あの人知っている」「あの人知っている」と指さしていた人たちがいたので、入って聞きました。
またGoogle翻訳大活躍です。車いすを持たされ連れてくるように言われました。
「えっ?一緒に行ってくれるのではないのね」「そっかー」「でも、連れてくればいいんだね」自問自答です。
車いすを持って彼女がいる事を願いつつ向かいました。チャンと いたいた。
車いすに乗ることをチョットためらいましたが、何とか乗って貰って連れて行きました。
そしたら、PRM側も解っているのか、すんなりと引き受けてくださいました。ホッとしました。
彼女もこころなしか元気になったような気がしました(きっと私といるとき不安だったんだろうな)
やっと帰ることが出来る~~
やはり、Google翻訳で何とかなるとは言え、イタリア語までは話せなくても英語は必要だなとつくづく実感!!
今回イタリアに来て、目的ペルージャの試合を見る事は達成出来ました。
その他いろいろな方と触れ合えたこと、何とか無事に帰れたこと。
自分一人で本当に困ると何とか出来るものなんだ。これが一番かな?これらすべてとても貴重な体験でした。
※イタリアは地域によっていろいろ言われますが、ペルージャは全然危険なところではありませんでした。(これは私の感想だけです)男女問わず目と目があえばニッコリ挨拶をしてくれる。人の温かみを感じる素晴らしいところでした。
一度ピザを買ってきて食べましたが、ほとんどホテルの食事しか食べていません。私はカプチーノとクロワッサンが大好きになりました。美味しかったです。イタリアは食べ物がおいしいところだと思います。今度は、食を訪ねて行ってみたいと思っています。
帰宅したばかりは、海外は暫く行かなくていいな!!また、この旅行記も書かないつもりでした。
でも、旅行記を書くことを勧めて頂いたことが気になっていましたので、書いて見ようと思いました。
お陰様で書くことにより、より一層いろいろな気付きに出会うことが出来ました。
最初から最後までご面倒ご心配をお掛けしました(娘曰く、こんな面倒を掛ける人いないよ)
おかげさまで心に残る旅が出来ました。
丁寧なプログラムや細やかな対応を最後までして頂き本当に感謝しております。
ありがとうございました。※長くなって済みません